2014年2月23日日曜日

上から基調が中国人にはむかつく、日本人の大アジア主義

おはれなちゃん!

大分前(おおいたまえではない)の話ですが、2月1日(土)に名古屋遠征した時の話。SKE48のナゴヤドーム初日の前に、豊橋に寄って、愛知大学の東亜同文書院大学記念センターの展示を見てきました。標題は一言で言ったその時の感想だよん。

新幹線で豊橋へ~BGMはSKE48!
記念館の展示は、孫文を支持した東亜同文人脈を中心にした中々充実したもので、大した量の展示で無いのに2時間も見てしまいました。土曜日だったけど訪問者は、途中何かがきんちょが迷い込んできたけど、基本的にわたし一人で、担当者の人が丁寧に迎えてしてくれました。事務所に2、3人暇そうにしていました。

東亜同文書院(大学)は、近衛篤麿(文麿のFather)が発起人になって設立した東亜同文会を前身として上海に設立した初めての中国における日本人高等教育機関です。なんのこっちゃ。カリキュラムとか、卒業研究旅行の様子なども、展示してあります。春名和雄丸紅社長や曙ブレーキの創業者の様な、実業系の卒業生が多いです。展示には無いけど、アヘン密売で日本軍の資金を稼ぎ出していた、里見甫(あきら)も卒業生です。

その全ては、入り口に掲げてある「東亜同文書院興学要旨」で明らか。漢文でレ点も番号も無いから読みにくいけど、この中に全て書いてある。

その言いたい事は、超意訳すると、中国古代文明から発展してきた、儒教文化圏(日本と中国。韓国や台湾はその頃日本の領土だったからねん)は、正に西欧文明の挑戦を受けていて、このままでは西欧に呑み込まれてしまうので、日本と中国は連帯して、儒教ほかの中国の聖賢の思想を基礎とし、日本の主導で西欧文明を咀嚼吸収して近代的な新しい東洋文明を構築し、西欧の侵略に対抗して行こう、という事ですね。

愛知大学東亜同文書院大学記念センター
これは、「大アジア主義」、と言って、明治の日本で出て来た独特の思想です。孫文の思想の様に言われる事も有りますが、そうではないです。今の日本でもまだ有って、良く判んない会社の社長とかが酔っ払って自論展開しているのを苦笑いして聞いた事有るっしょ?あれたまらんよね^^

韓国は中国に近すぎるのでこういう思想は多分無いでしょう。中国には勿論無いですwww 中国はもともと世界の中心なので、こちらから連帯を呼びかける必要は無く、その徳を慕って周辺国は自然に集まって来るけん、来ない奴は別に好きにしたら、というのが、中華思想やけんねー。

日本人の、大アジア主義思想なんぞに乗っかった汪兆銘(精衛)が裏切者、売国奴、現代の秦檜(しんかい。南宋の宰相で、愛国者の岳飛を謀殺した奸臣。杭州の岳飛廟に像が有って、観光客が唾を吐きかけて行く)、と呼ばれるのはアタリマエやね。

孫文は日本人の大アジア主義を、上手く利用したのだと思う。展示でもそれが良く判った。


わたしも30数年中国人と付き合って来て、友達は居ないけど、彼らがどう思うかは良くわかる。それは、「日本人(ごとき)が、上から何を言いやがる」、と言う事です。ちゃんちゃらおかしいわけ。
まして孫文は半分アメリカ人みたいなやつだから尚更だろう。

ただ、中国の人は口数は多いけど、本音はその中に、目立たない形でちりばめて有る。複雑な物言いをする人たち。ま嫌いじゃないけどー。(そこ行くと韓国の人って、思っている事をめっちゃそのまま言うよね。それも嫌いじゃないよ~^^)

だから東アジアの儒教圏が連帯すべきだという基本思想には誰も表立って反対はしないので、日本人は誤解するんだよね~、悲しい哉。嗚呼哀哉。

と言う事で、孫文などに上手く釣られ、実はちゃんちゃらおかしい大アジア主義に生きた、卒業生の山田兄弟などの群像の青春を活写した、東亜同文書院大学記念センターの展示。日中関係を考える上でとても考えさせられるので、是非チェックして見てね!(^O^)/

chichi@AKBG大組閣祭り
2014-2-23